ウッド調のインテリアの色を考えるときは、まずライフスタイルを見直すことから始めましょう。
それによって、色選びの方向性を明らかにできるからです。
たとえば自分が部屋でくつろぐとき、どのような要素に安らぎを感じるのか思い出してみましょう。
ソファに横たわって本を読むと落ち着くという人もいれば、温かいコーヒーを飲むとリラックスできるという人もいます。
具体的な様子をしっかりイメージしてみてください。
部屋の様子などもできるだけ明確に思い浮かべることがポイントです。
そして、その映像は何色なのかチェックし、自分がどのような印象を持っているのか確認します。
もし特定の色に包まれているなら、それが理想のカラーである可能性が高いです。
このように、は自分にとってリラックスの象徴と感じられる色をメインにすると良いでしょう。
とはいえ、それだけでは決定的な指針になりえないことも事実です。
したがって、色の系統ごとに特徴を踏まえておくことも欠かせません。
その知識も前提にしながら、自分にとって最適な色を選択することが大事です。
たとえば、ナチュラル系の家具や雑貨は、シンプルなテイストを大事にしたい人に合っています。
ウッド調とは相性が抜群なので、居心地の良さが漂う空間づくりにうってつけです。
グレーや薄いブルーのように優しいカラーも人気があり、それらは北欧ナチュラルと呼ばれています。
木の温かみがありながら、どこから洗練された涼しさがあることも特徴です。
一方、カジュアルな色調の家具や雑貨は、メリハリのある部屋にしたい人に向いています。
コントラストがはっきりするので、小物をアクセントに利用することも一つの手です。
全体的にポップな空気感を演出できるため、明るい部屋にしたい人はこの色遣いを基本にすると良いでしょう。
ただし、あまり色が混ざった状態になると、落ち着きを感じにくい部屋になるので注意しなければなりません。
何色まで許すのかあらかじめ決めておくと、色が発散していくことを防ぎやすくなるでしょう。
これらは若者に人気があるカラーですが、原色系を基調にしすぎると飽きやすくなる点にも気を付けましょう。
モダン系の色を選んだ場合、都会らしさを醸し出しやすいです。
色の数を減らして統一感を大事にすれば、スタイリッシュな印象を強調できます。
家具に関しては、色だけでなくフォルムにこだわることも忘れてはいけません。
色に合ったシャープなラインを選択することがポイントになります。
ウッドといえば暖色と思われがちですが、この方針の場合はあえて寒色を選択するという方法もあります。
センスの面で難しければ、床や天井の色とできるだけマッチさせることを意識してください。
カラーの調和がとれているだけで、おしゃれな安心感を喚起できるようになります。
格調高さを出していきたいなら、ダーク系の色でそろえることがセオリーです。
大人らしい雰囲気に満たされやすく、家具や雑貨がワンランク上のものに見えます。
ただし、圧迫感が出やすくなる点に配慮することが重要です。
そのため、一部の家具だけは明度の高いものを選ぶなど、トータルバランスを取ることが求められます。
あえてダークブラウンを濃くした場合は、上品なパープルの雑貨も似合います。
モノトーンで構成するつもりなら、白系をベースにしたほうがシンプルで見栄えが良くなります。
一方、和のイメージを基盤にするなら、木ならではのカラーをそのまま使うのが得策です。
モダン系とも通ずるものがありますが、色の数をむやみに増やさないことがポイントになります。
そのようなインテリアを畳の部屋に置いても不自然に見えません。
和モダンと表現されることも多くなってきました。
憂いのある雰囲気にしたければ、ノスタルジーを感じさせる淡いカラーを中心にします。