部屋を広く見せたいと考えるのは珍しいことではありませんが、ラグマットも選び方1つでかなり雰囲気に印象を与える大事なアイテムです。
人は濃い色の物を見ると視界が覆われ、お部屋の場合は狭く感じられるので注意が必要です。
つまり、基本的には明るい傾向の色を選ぶのが原則で、白に近ければ近いほど良いといえるでしょう。
ホワイトか生成り、あるいはこれらに近いアイボリーあたりが狙い目です。
白系は汚れが目立つので苦手、そう考えるならグレー系でも良いです。
ただし、グレーも濃いとお部屋を狭く見せてしまうので、グレー系を選ぶにしてもライトグレーあたりが無難です。
ラグマットというと柄にもこだわりたいものですが、お部屋の広さを重視するなら無地一択です。
柄が入っているタイプはそこが目立ってしまい、人の目を引くことでお部屋を広く見せる誤魔化しが利かなくなります。
このように、お部屋を広く見せるラグマット選びのチェックリストには、色と柄の項目が加わります。
チェックリストに該当するアイテムが有効なのは、床が濃い目の色で空間が狭く見えてしまう場合です。
もともと床が明るい色だと明るい色のアイテムを敷いても効果は限定的なので、その場合は他の方法を考える必要があるでしょう。
ラグマットを敷く場合は床全体を覆うように敷くのではなく、人が過ごすスペースに限定して敷くのがおすすめです。
お部屋を行き来するドアの延長線上の床には何も敷かず、あえて見せるようにするとメリハリが出て広く見えます。
床方向の空間の広さは確かにお部屋を広く見せますが、奥方向にも工夫次第で広さが出てきます。
例えばドアを入って奥に見える壁に何か飾り、そこに照明を当てるだけでも奥行きが生まれます。
横から見ると効果はありませんが、しかし向こう側に視線を送りたくなる目を引くポイントを設けると、お部屋が実際よりも広くなったように感じられるでしょう。
ここでも床に敷く物との組み合わせを考えることで、相乗的に効果が得られます。
壁や天井は床ほど自由に手を加えられないと思いがちですが、照明であれば簡単に手が加えられます。
天井を照らすことが出来る照明を用いれば、上方向にお部屋を広く見せることが出来ます。
ポイントはお部屋の隅の天井を照らすことで、これもやはりラグマットと組み合わせると効果的です。
鏡は常套のテクニックですが、インパクトと実用性があるので検討してみる価値はあるでしょう。
明るい色で範囲を限定したラグマット選びとその活用も大切ですが、それが見える家具選びと組み合わせもまた重要です。
床にベタ置きするタイプの家具は、床や敷物が隠れて見えなくなってしまうので、結果としてお部屋が狭くなります。
逆に床が見える家具ほど空間が広く見えますから、なるべく床を覆わない家具を選びたいところです。
ただ、床が見えても影が出来ると暗くなって効果は半減するので、床も明るく見えるように照明を工夫する必要があります。
他にも、家具の設置は入り口を入って手前と奥よりも左右にしたり、空間の中心に物が集まらないように分散させるのも有効です。
物が多過ぎるのも考えものですが、空間に何もないと興味を引く物がなくて目のやり場に困ってしまいます。
つまりインテリアや家具が置いて増えていく度に、人は興味が引かれて目をやることになるわけです。
その結果がお部屋の空間認識に繋がり、視覚的に広さを感じ取ることになります。
目を引くポイントは少ないほど良いですから、物が溢れているなら収納性の高い家具を選んで仕舞いましょう。
結局のところ、人は天井の高さよりも床が見えているところの面積と、その明るさで広さを認識しています。
そこから導き出されるのは敷物が良く見えるように家具を配置することですが、家具の色も床に近い色の物を選ぶことです。
こういった敷物や照明、家具の選び方と組み合わせが空間を作りますから、チェックリストを作成して検討することをおすすめします。