インテリアは自由度が高く選択肢が豊富で組み合わせもたくさんあるので、あれこれ考えると悩んでしまい、結論が出せず迷子になってしまうことがあります。
当然ですが、使えるお金には限りがあってインテリアの予算も限られるものですから、まずは予算を決めることをおすすめします。
予算が決まれば価格帯も自然と絞り込めますし、どこにいくら予算を割り振るかといったことも考えやすくなります。
重要かつ基本的なことですが、インテリアコーディネートは総合的に、バランスを考えながら家具選びを決めるものです。
それはファッションと同じですし、1点だけ高級だったりゴージャスでも、他が庶民的で地味だと違和感が生まれるのも同様です。
予算を先に決めようにも決まらない場合は、お部屋にある既存の家具の価格帯をリストアップしてみるのが良いです。
そうすればどこにいくら掛けられているかが可視化出来ますし、家具を買い替えたり追加購入するにしても、釣り合う価格帯が見えてきます。
一点豪華主義も考え方の1つとしてはありですが、総合的なバランスが重要なコーディネートにおいては、やはり釣り合う価格帯のものを選びたいところです。
引っ越しなどで心機一転イチから買い揃える場合は、床や壁の色を参考にして、統一感が生まれる傾向の色のものを選ぶのが良いでしょう。
インテリア迷子がお部屋の雰囲気を変えようとすると、インパクト重視で奇抜な色を選んでしまいがちです。
確かにアクセントには良いでしょうが、インパクトが強いものばかりが部屋中にあると落ち着きませんし、いい加減に選んでしまったと思われても不思議ではないです。
統一感は生まれるかもしれませんが、同じようなものばかりを選ぶことがコーディネートと言えるかは微妙なところです。
派手さは出ないとしても、同系色を選べば統一感が生まれてコーディネートのレベルが上ったように感じられますし、アクセントとなる色を取り入れることで物足りなさが払拭出来ます。
後から加えていく足し算は簡単ですが、引き算はバランスを崩さずにブロックを引き抜くゲームのように、実はとても難易度が高いです。
インテリア迷子になってしまいやすい人は、この引き算をしている可能性があります。
引き算はインテリアに慣れている人でも難しいので、初心者は特にまっさらなキャンパスをイメージして、そこに色を加えていくイメージで足し算を心掛けましょう。
足し算なら1つ足してみて変化を確認出来ますし、違和感を覚えれば元に戻して何が違うのか確かめられます。
試行錯誤も容易ですし、違和感なくハマればそこから変更するやり方もありますから、1つ1つ足していくやり方に慣れていくことがおすすめです。
それでもなかなか決まらず完成までたどり着けない場合は、お部屋に必要な家具を一通りまずは置いてみましょう。
勿論、実際に買って置くのではなく、例えば紙にお部屋の間取り図を書いて、その上に配置していく形で置いていきます。
間取り図には床の色を塗ることもおすすめしますが、家具については色を決めず、配置を決めてから色を検討します。
色の方向性にはコンセプトやテーマが有効で、どのようなお部屋で暮らしたいかを考えて決めましょう。
このように、インテリアコーディネートはシミュレーションが大事で、試行錯誤することは決して恥ずかしくないです。
誰もが頭の中に具体的なイメージを思い描けるわけではなく、紙に書き出さないとイメージを把握出来ない人もいます。
それよりも、選択肢の候補を決めたり絞り込んでいくはずが、逆に次々と候補が増えてしまうことの方が問題です。
これではいつまで経ってもインテリアの完成形は見えてきませんし、買うべき家具も決まらないので迷子になるのも当然です。
選択肢の上限を定めてから候補を決めたり、一度選んだらやり直さないというルールを作っておけば、迷いを断ち切り最終的な結論を目指すことが出来るでしょう。